作品情報


▶ストーリー ▶義経千本桜とは? ▶登場人物

ストーリー
天下無双の弁慶は

最後の最後まで義経を守り

雨のような矢を全身に受けながら

立ったまま絶命したと伝えられている。

しかし本当は・・・

兄に憎まれ

命を狙われ

多くの家来を失い

武蔵坊弁慶までいなくなり

たった独りぼっちになっていた義経を

最後まで守り抜いたのは

一匹の子狐でした・・・

 

 

 

▶ストーリー ▶義経千本桜とは? ▶登場人物

義経千本桜とは?
義経千本桜とは、歌舞伎の人気演目です。
簡単に説明すると、兄である源頼朝に命を狙われた源義経は、弁慶など有能な部下たちに守られながら奥州平泉(今の岩手県)まで亡命しようとしています。

そんな最中、源九郎狐という小狐が義経の部下に化けて義経の前へ現れます。
しかし、そこは天下の名将である源義経、それが人間ではないことをすぐに見破ってしまいます。小狐はすぐさま狐の姿に戻り、義経にお願い事をします。

あなたが持っている「初音の鼓」という宝物は、僕の両親の皮を剥いで作られたもの・・・言わば形見なのです。返してください。
「自分は人間でありながら兄に殺されそうになっているというのに、この小狐は・・・」
と小狐の親を思う心に涙した義経は、宝物を小狐にあげてしまいます。
両親の形見を抱きしめて喜ぶ狐でしたが、次の瞬間、狐の顔つきが変わります。

「義経様、一大事です。あなたの兄上の軍勢がここへ向かっています」
しかし、狐は続けてこう言います。
「鼓のお礼に、僕があの軍勢を倒します」

狐は妖力を駆使して、頼朝軍を撃退し、義経は奥州へ逃げ延びることができる・・・。

というのが義経千本桜という歌舞伎の演目です。
本作「シアトリカル・ライブ版 義経千本桜」は、それから4年後という設定の藤沢文翁の完全オリジナルです。

 

 

 

▶ストーリー ▶義経千本桜とは? ▶登場人物

登場人物

源義経:浪川大輔
壇ノ浦で平氏を滅ぼした悲劇の名将。誰からも愛される人格者。身分を問わず、とにかく人を魅了する天性の才覚を持つ。それゆえ、兄の頼朝から恐れられる。事実、多くの武将たちが義経のためなら命さえいらないと集まり、そして死んでいった。自分を生き延びさせるために多くの部下を失い、さらには盟友だった武蔵坊弁慶が病死したことで、生きる希望を失っている。

源九郎狐 ほか:沢城みゆき
かつて義経に世話になった(義経千本桜 参照)子狐。親は有名な大妖狐だが、本人はまだ半人前の妖狐である。変化は得意だが演技力に劣る。義経の人柄に惹かれてゆくが、義経は自分が化けた弁慶しか見ていないことに傷つき。「僕はここにいるよ」と心の中で思い続けている。

武蔵坊弁慶:井上和彦
頭脳明晰にして天下無双の名将である。本作ではほとんど、源九郎狐が化けた偽物として登場するが、記憶の中では本物の完全無欠な弁慶として登場する。

藤原泰衡:小林裕介
義経をかくまう奥州平泉・藤原家の次期当主。義経曰く「兄上に似ている」という人物。父親の愛情も、兄弟の信頼も、全て義経に奪われたと思っている。源頼朝率いる鎌倉幕府を敵に回すことに危険を感じており、奥州藤原一門のために歴史に悪名を残し、義経を打つ決意をする。

金売り吉次:関智一
今でいうベンチャー系長者。戦乱の世のなかで、子供だった義経の才能を見出し、いち早く天下に売り出した商人。綺麗事を言っても始まらない、戦争や政治にはとにかく金がかかる。それを一手に引き受け義経を支えてきた人物。本人曰く「義経は一番の買い物だった」。貧しい家で育ち、幼い頃に父は「こまった時はこれを開きなさい」とお守り一つ残してこの世を去った。そのお守りの中身は「カネ」だった。吉次はその金を絶対に使わずにのし上がってやると今日まで生きてきた。それがため、他の人間とは金に関する哲学が違う。